皆さまへ【#5 田中美音子】



中学生からハンドボールを始め、高校を卒業後すぐに社会人チームでの活動が始まりました。

最初は4年目のオリンピック、5年目に地元大阪で開催される「なみはや国体」を目指してスタートしました。

しかし「さらに上へ行きたい」と思い続けていたら、いつのまにか約30年が経ち、ただいま48歳となりました。

今までたくさんの指導者の方に育てて頂き、たくさんの仲間に支えられ、そしてファンの方々に励まされ、ここまで成長させて頂きました。

本当にありがとうございました。

私にとっては、とても幸せなハンドボール人生でした。


そしてよく記録の事を言って頂きますが、ハンドボールは団体競技であり、1つのボールしかありません。

皆がつないでくれたボールをゴールに決めることができ、その繰り返しを長く続けさせて頂いた結果だと思っています。

私は、記録より記憶に残る選手になりたいということ、そして何よりチームが勝つことだけを考えて過ごしてきました。

悔いがないかと尋ねられたら、悔いしかありません。

勝つことがすべてではないとも思っていますが、やはり勝負の世界です。

「勝ちたい」「負けたくない」という想いが、いつも強くありました。

大和銀行、ソニーでは優勝経験もさせて頂きました。

大阪ラヴィッツに入り「まずはプレーオフ進出を」と思いながら過ごしてきましたが、残念ながら叶いませんでした。

ですが、新しい選手も増え、若い力で新しい風を吹かせてくれることを心から期待しています。

新しい試みや挑戦、社会への貢献活動もどんどんおこなっているチームです。

負けないチーム、もっと愛されるチームになっていってもらいたいと願っています。


また今年度、大阪ラヴィッツの傘下チームが誕生しました。

小中学生による大阪ラヴィッツみらいです。

私は、大阪ラヴィッツみらい誕生のときから、お手伝いをさせて頂いています。

スタッフや選手はどう思ってるかわかりませんが、私はとても癒されています。

このチームから将来、ラヴィッツの選手として活躍してくれる選手が出てきてくれることを願ってます。


そして今年1年、元気にコートに立てたことを嬉しく思っており、特に体づくりやメンテナンスに関しては、様々な方にお世話になりました。

その方々には、私のわがままを聞いてくださったことを感謝しています。


最後になりますが、今シーズン終盤には各地でサプライズセレモニーをしていただき、ホームである大阪では盛大な引退セレモニーをして頂きました。

関係者の皆様、チームを支えてくださった皆様、会場に足を運んでくださった皆様、SNSでつぶやいてくださっていた皆様、ネットを見ていただいていた皆様、本来ならばお一人おひとりに直接お礼を伝えたいところですが、それも難しく、この場をお借りしてお礼を言わせて頂きます。

本当にありがとうございました。